クマさんの日記

研究のこと、科学のこと、思ったことをメモ帳代わりに殴り書きするだけのブログです。

バイオプラスチックについて適当に語るだけ

一か月ぶりですね。ものすごいさぼっていました汗


というのも、途中まで書いてはいたんです(言い訳タイム)。

でも納得いかなくて、寝てからまた書こうという気持ちで一晩放っておいたら、なんとですね、自動的に再起動していて文章がさっぱり消えたんですよ。

 

そんなことが先月3回ほどあったので、なんかもういいやという気持ちになって一か月たっていました。以上が言い訳です。めげずに書くという気持ちが足りなかったのが原因ではあります。
どうやら大学院に必要なメンタルの硬度(Hs)が未だ規定値を達していないようです(←?)

 

 

さて、今日はみんな大好きバイオプラスチックについて個人的な見解(感想になるやも)を書きなぐりたいと思います。文章としてまとまっていなかったら申し訳ありません。

 

そもそも僕がバイオプラスチックに関心を抱いたのは中学の理科の資料集から始まっていまして、正確には生分解性プラスチック(ポリ乳酸:PLA)の存在におどろいたんですよね。


小学校のころから環境問題について関心が雀の涙程度にあり、自由研究も環境問題について取り上げていた記憶があるんですけど、これが偽りの記憶じゃないことを祈りたいところです。

 

調べれば当然プラスチックが悪者になっていまして、分解しない問題点は生態系のバランスを崩すことにつながりかねない、と幼いながらもなんとなく察してはいました。


ところがそれを解決する生分解性プラが出てきたと。

え、植物や微生物からプラスチックって作れるの!?
しかも土に埋めたら分解するの!?(そもそもなんで分解しないんだっけ!?)
って真顔のまま心の中で驚いて。
これは革新的だと感動しました。

 

PLAとそれを分解する微生物すげぇと、僕の中の推しがモー娘からPLAに変わりましたね(そもそも当時からアイドルに関心ありませんでしたが)。

 

ただ、生産性が不十分、物性が低い、コスパが悪いといった問題も前までは上げられていました。


近年は当時より改善されつつありますが、まだまだ石油由来には勝てません。なんてったって安価極まりないですからね。あとは、比較的浅いながらも歴史的に事業化が定着しているので、そこを崩して前人未到の事業を築き上げる、となると相当の労力を伴うのもあるでしょう。

 

とはいうものの、バイオマスの種類によっては(例えば藻類とか)、ポリマー製品まで作る際のエネルギーコスパは格段に低いケースもあります。

他にも、汎用プラと比べてコスパが高いという点を利用して、熱的力学的物性等に非常に優れたポリイミドやポリベンゾイミダゾール等の高価なスーパーエンプラをバイオマスより開発するケースもあります。

そして、遺伝子組み換え微生物によるポリマー/モノマー成分の生成・貯蓄も可能となっていますので、低エネルギーで新しいバイオプラスチックを作るのも夢ではないと思います。

だからこそ、そろそろバイオプラスチックのブレークスルーが起きないととは感じています(僕が自覚してないだけで既に起きているかもしれませんが)。

 

環境にやさしい(石油使わないという意味で)だけでなく、バイオマスならではの機能性があるはずです。それは一次構造の設計次第ではもちろんありますが、その機能性を評価する方法が確立しなければ定義化ができず、事業にも発展しにくいとは感じます(だけど僕は分子設計と合成がしたい)。

 

従来の合成や評価方法では見落としている部分があるかもしれない。そこがブレークスルーとなるポイントになるかと考えています。具体的にはわかりませんが笑 でも、そこを各研究グループとかが補い合えるようになれば、進展は早いんだろうなと。


バイオプラスチックはこれまでの材料の代替となると言われていますが、どうしても金属やセラミックに勝てない部分はあります。

しかし、物性等で必要以上のスペックを備えた材料から、バイオプラスチックというバランスの取れた材料の開発が進めば、他の材料がさらに活かせる分野へと切り開くだろう、そんな一面もあるんじゃないかなって思ったりしてます。

材料の利用用途も過ぎたるは猶及ばざるが如しといいますからね(?)。従来の常識を改善して、真の適材適所を見つけることも大事だと考えます。

 

もちろん、バイオプラスチックが新しい分野を拓いていくことに変わりはありません。石油由来じゃできないことがバイオプラスチックでできる。前者になかった物性や機能が後者にある。そのケースは少なくないと思います。それ以上に、循環型の中で生産される点が魅力的ではありますが。


最後になりますが、個人的に夢見ていることは、機械学習と微生物との提携です。


(勉強不足で申し訳ありませんが)機械学習で分子設計の最適化を図らい、それの原料を組換え微生物で生成する。そこから化学的手法で機能性プラを製造する。そして分子スイッチングでリサイクル・廃棄しやすい構造に変換する。最終処理は微生物に任せる。

 

現実的に深く考えてはいませんが、そんな未来が生きているうちに来たらいいななんて思っています。

 

いまはプログラミングや機械学習がメジャーとなっている時代で、材料開発の面で次に(というか既に)注目されるのは微生物とゲノム編集だと思います。そこから生み出される材料となれば、バイオプラスチックの知見は必須となってくるんじゃないかなと思うんです(いま至極当たり前のことをどや顔で言った気分)

 

無駄にかっこつけて言いますが、バイオプラスチックは次の時代をつなぐ橋掛けになると、僕は思います。

 

…これ知人に読まれたらすごい恥ずかしいですね笑

 

そんなわけで、これからもなるべく更新を続けたいと思います。
頑張ります。

 

それでは!